長年モノづくりに携わっていた方から、これまでの仕事経験を伺う機会がありました。
私には技術的なことはわからなくても、「あれこれ試行錯誤を重ねて、時間がかかっても求められているモノをつくる」って格好いいなと心に残ったのですが、それよりも......
思い入れがあるって、素敵だな。
「モノづくり」への姿勢も素敵なのですが、「こんな仕事に思い入れがある」「こんな仕事が好き」という熱くて色褪せることのない気持ちが伝わってくる話しぶりが素敵で。
かっこつけた感じではなくて、間違いなく本音だなと感じられる話しぶりに惹かれてしまい、思わず私もこれまでの職歴を振り返ってみたくなりました。
たいした職歴はなくても、仕事しながら思っていたこと、嬉しかったことや悔しかったこと、こっそり涙したこと......そんなことを振り返って、私にとっての思い入れのある場所を探してみたくなりました。
正直な気持ちを、振り返ってみよう。
いつか転職にも使えるような職務経歴書にまとめたほうが使い道もあっていいのかもしれませんが、それだと誰かに見せられるような、きれいなことしか出てこない気がするので、やってきたことよりは感じたことを中心に、悩みや迷いも全部含めて正直に振り返ってみたいなと思いました。
あくまで自分だけのための振り返りです。
私も前職でモノづくりに関わっていましたが、そこまで思い入れのあるものはなくて。
それよりも、何気ないときや心が揺れたときの会話や相手の表情、場所の空気感といったもののほうが印象に残っています。
いろんな思いや人との関わりを思い出しつつ、大学生の頃から今までのことを少しずつ振り返っています。
キャリアの軸がなくても、いいのかも。
ちょっと振り返って始めに気がついたのは、新卒で入社した職場以外はどれも自分で見つけて応募した先ではなく、誰かからの紹介がきっかけで出会った職場で働いていることです。
新卒入社時はあまり長く働き続けられなかったですし、転職時も自分から応募したところは、合格しても面接中に違和感を感じることが多いような......。
前に「ライフワークのある方に憧れる」ということを書きましたし、今でもそう思っていますが、私の場合は自分から積極的に動くより、受け身でも偶然出会った場所で、できる限り頑張るほうがうまくいっていそうな気がします。
もしそうなら、今までは「流れを受けてみて、その時の自分の気持ちを確認する」という順序でしたが、その時その時の流れに身を任せること自体を「自分ごと」として捉えると、もしかするともっといい流れに乗れるんじゃないかと、ふと思いました。
「流れ着くまでの過程を楽しむ」みたいな感じで。
キャリアの軸がないのは、案外私に合っているのかもしれません。あくまで今の私の場合ですが。
「目標に向かって頑張ろう」とはよく聞きますが、「流れ着いたところで頑張ろう」を目標にしてもいいのかな......?